第109回医師国家試験 E45(2015年)
正答:E
問題
1か月の乳児。健康診査のため母親に連れられて来院した。母親の妊娠・分娩経過に異常はなく、母乳栄養で体重は27 g/日増加している。便は黄色である。皮膚はやや黄染している。胸腹部に異常を認めない。
この児で正しいのはどれか。
a.便はアルカリ性を示す。
b.体重増加は不良である。
c.人工栄養児より便は硬い。
d.黄疸のため母乳を中止する。
e.腸内細菌叢としてビフィズス菌が多い。
正答の理由
母乳栄養児では腸内細菌叢にビフィズス菌が優位になりやすい。体重増加は27 g/日で良好な範囲であり、黄色便は正常で、母乳栄養だけを理由に中止する必要はない。
各選択肢の検討
a.便はアルカリ性を示す:誤り。母乳栄養児の便は腸内発酵の影響で酸性傾向となる。
b.体重増加は不良である:誤り。27 g/日の増加はこの月齢の乳児として不良とはいえない。
c.人工栄養児より便は硬い:誤り。母乳栄養児の便は一般に軟らかい。
d.黄疸のため母乳を中止する:誤り。全身状態・哺乳・体重増加が良好なら母乳を継続し、遷延する黄疸は原因を評価する。
e.腸内細菌叢としてビフィズス菌が多い:正しい。母乳栄養児の腸内ではビフィズス菌が多くなる傾向がある。
覚えるポイント
母乳栄養児の便は軟らかく酸性傾向で、ビフィズス菌が多い。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(E問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- Supporting document 1: Safety, technical and health effects assessment – Application A1155: 2’-FL and LNnT in infant formula and other products
- Volatile fatty acids, lactic acid, and pH in the stools of breast-fed and bottle-fed infants
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。