第109回医師国家試験 E6(2015年)
正答:e
問題
職場の一般健康診断後の保健指導における産業医の役割でないのはどれか。
a.生活習慣の改善指導
b.保健指導の対象者の選出
c.指導を実施する保健師への助言
d.生活習慣と検査結果の関連の評価
e.業績評価のための人事部への情報提供
正答の理由
不適切なのはeです。健康診断後の保健指導は健康保持増進を目的とし、業績評価のために人事部へ個人の健康情報を提供することは目的外利用となり、守秘・プライバシーへの配慮を欠きます。
各選択肢の検討
a.適切。健診結果に応じ、生活習慣の改善を助言することは健康管理の一環です。
b.適切。健診結果や健康リスクを踏まえて保健指導対象者を選定します。
c.適切。産業医は保健指導を担う保健師等に医学的助言を行えます。
d.適切。生活習慣と検査値の関連を評価し、個別の指導に結び付けます。
e.不適切。健康情報は健康確保措置や安全配慮義務の履行に必要な範囲で適正に扱うもので、業績評価のための人事部提供は目的に合いません。情報の取扱いには法令上の根拠や本人同意等の要件があり、必要な範囲を超える不利益な取扱いも認められません。
覚えるポイント
保健指導と産業医の役割。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(E問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- 職場のあんぜんサイト:過重労働対策(厚生労働省)
- 労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針(厚生労働省)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。