環軸関節亜脱臼|第109回医師国家試験D43

第109回医師国家試験 D43(2015年)

正答:b

問題

43 9 歳の女児。歩行時の下肢痛を主訴に母親に連れられて来院した。 1 か月前から歩行時に両大腿から股関節部に疼痛があるため受診した。Down 症候群がある。股関節の変形障害に対し手術予定となった。術前検査として撮影した頸椎エックス線写真(別冊 No. 21A、B、C)を別に示す。 所見として正しいのはどれか。

a.頸椎椎間板ヘルニア

b.環軸関節亜脱臼

c.後縦靱帯骨化症

d.黄色靱帯骨化症

e.頸椎症

頸椎単純X線写真
別冊No.21 A、B、C / 出典:厚生労働省・第109回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

Down症候群では靱帯弛緩などにより環軸関節不安定性を来すことがあります。頸椎側面像で環椎と軸椎の位置関係に異常があり、環軸関節亜脱臼が正答です。

画像の見方

厚生労働省別冊の物理ページ26で、別冊No.21 A、B、Cのラベルと図版を原本画像で確認。図版内容: 頸椎単純X線写真。

各選択肢の検討

a.頸椎椎間板ヘルニア。頸椎椎間板ヘルニアは椎間板の突出による神経圧迫所見で、本画像の環軸関節の不安定性を表しません。

b.環軸関節亜脱臼。Down症候群に合併しうる環軸関節の不安定性が、提示画像で認められます。

c.後縦靱帯骨化症。後縦靱帯骨化症は椎体後面に沿う骨化像を示し、環椎と軸椎のずれとは異なります。

d.黄色靱帯骨化症。黄色靱帯骨化症は脊柱管後方の靱帯骨化で、通常の側面単純像で本所見を説明しません。

e.頸椎症。頸椎症は加齢性の椎間板・椎体変性で、9歳児の環軸関節所見とは合いません。

覚えるポイント

Down症候群の術前評価では環軸関節の不安定性に注意します。

関連する画像診断の解説

環軸椎亜脱臼の原因と画像診断(画像診断まとめ)で、画像所見と症例を確認できます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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