骨硬化性脊椎転移|第109回医師国家試験D42

第109回医師国家試験 D42(2015年)

正答:b

問題

42 75 歳の男性。急に立ち上がれなくなったため搬入された。数日前から下肢にしびれ感を感じていた。今朝起きた際に下肢に力が入らず立ち上がれなくなったため救急搬送された。意識は清明。対麻痺を認める。筋力は徒手筋力テストで下肢は 1 から 2 であるが、上肢には筋力低下はない。鼠径部以下に感覚障害を認める。上肢に感覚障害を認めない。下肢の深部腱反射は消失している。脊椎エックス線写真で第 11 胸椎に骨硬化を認める。病変部の胸椎 CT(別冊 No. 20)を別に示す。 診断のために有用なのはどれか。

a.FT4

b.PSA

c.PTH

d.CEA

e.CA19-9

胸椎CT
別冊No.20 / 出典:厚生労働省・第109回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

胸椎CTでは骨硬化性病変があり、急速に進む対麻痺と感覚障害から脊椎転移による脊髄圧迫を考えます。高齢男性の骨硬化性転移の代表は前立腺癌で、診断に有用なのはPSAです。

画像の見方

厚生労働省別冊の物理ページ25で、別冊No.20のラベルと図版を原本画像で確認。図版内容: 胸椎CT。

各選択肢の検討

a.FT4。FT4は甲状腺機能の評価項目で、骨硬化性脊椎病変の原発巣検索にはなりません。

b.PSA。前立腺癌は骨形成性転移を来しやすく、血清PSAが診断に有用です。

c.PTH。PTHは副甲状腺機能評価に使いますが、本例の脊椎骨硬化を説明する腫瘍マーカーではありません。

d.CEA。CEAは大腸癌などで用いられる腫瘍マーカーですが、骨硬化性転移の典型的な原発巣を示しません。

e.CA19-9。CA19-9は膵胆道系癌などの補助マーカーで、前立腺癌の評価には適しません。

覚えるポイント

前立腺癌は骨形成性転移を起こしやすく、PSAを測定します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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