Helicobacter pylori感染|第109回医師国家試験D34

第109回医師国家試験 D34(2015年)

正答:d

問題

34 46 歳の男性。 精査を希望して来院した。 2 週前に人間ドックの血液検査で Helicobacter pylori 感染を指摘された。明確な自覚症状はない。 2 年前の胃がん検診での上部消化管造影で異常を指摘されていない。

次に行うのはどれか。

a.除菌治療

b.尿素呼気試験

c.血中ペプシノゲン測定

d.上部消化管内視鏡検査

e.便中 Helicobacter pylori 抗原測定

正答の理由

人間ドックの血液検査でH. pylori感染を指摘されましたが、血清抗体だけでは現感染を確定できません。2年前の胃X線検査が正常でも現在の胃粘膜病変は評価できないため、まず上部消化管内視鏡検査で胃炎や胃癌などを確認します。除菌を行う際には、必要に応じて尿素呼気試験や便中抗原などでも現感染を確認します。

各選択肢の検討

a.内視鏡で胃炎・潰瘍・胃癌などを評価する前に除菌を開始する段階ではありません。

b.尿素呼気試験は感染の確認や除菌判定に使いますが、血清抗体だけでは現感染が確定しないため後に確認に使えますが、この設問ではまず胃粘膜を観察します。

c.血清ペプシノゲンは胃粘膜萎縮の補助評価で、内視鏡に代わる精査ではありません。

d.H. pylori感染者では胃粘膜病変を評価し、胃癌などを除外する上部消化管内視鏡が必要です。

e.便中抗原は活動性感染の確認や除菌判定に用いますが、現感染の確認には役立ちますが、胃粘膜の病変を直接評価できません。

覚えるポイント

血清抗体陽性だけで除菌せず、内視鏡による胃粘膜評価と現感染の確認を行います。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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