第109回医師国家試験 D21(2015年)
正答:d
問題
21 30 歳の初産婦。妊娠 38 週に陣痛発来し入院した。胎児心拍数陣痛図で異常を認め、帝王切開が行われた。娩出後の胎児付属物の写真(別冊 No. 2)を別に示す。
胎児心拍数陣痛図の所見として最も考えられるのはどれか。
a.基線細変動消失
b.早発一過性徐脈
c.遅発一過性徐脈
d.変動一過性徐脈
e.サイナソイダルパターン

正答の理由
臍帯真結節による圧迫で臍帯血流が一時的に障害されると、胎児心拍数陣痛図では変動一過性徐脈を生じます。胎児付属物の写真は臍帯真結節を示しており、この所見と対応します。
画像の見方
厚生労働省別冊の指定画像を原本から抽出し、視認して図版内容とNo.ラベルを照合した。
各選択肢の検討
a.基線細変動消失は基線のゆらぎが消失した波形所見で、写真の臍帯真結節からは選びません。
b.早発一過性徐脈は子宮収縮に伴う児頭圧迫で生じ、臍帯圧迫による所見ではありません。
c.遅発一過性徐脈は子宮胎盤循環不全で収縮より遅れて出現します。臍帯真結節とは機序が異なります。
d.臍帯圧迫では急峻な低下と回復を示す変動一過性徐脈が典型です。
e.サイナソイダルパターンは滑らかな周期的波形で、胎児貧血などでみられます。臍帯真結節の典型波形ではありません。
覚えるポイント
分娩時の臍帯圧迫は変動一過性徐脈と結び付けて考えます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。