第109回医師国家試験 D20(2015年)
正答:a・d・e
問題
20 甲状腺全摘出術を行う場合、術前に説明すべき合併症はどれか。3つ選べ。
a.血腫
b.動悸
c.異常発汗
d.テタニー
e.反回神経麻痺
正答の理由
甲状腺全摘術では術後出血による頸部血腫、反回神経損傷による嗄声・声帯麻痺、副甲状腺機能低下による低カルシウム血症・テタニーが重要な合併症です。
各選択肢の検討
a.正しい。術後頸部出血による血腫は気道を圧迫し、緊急処置を要することがあるため術前に説明すべき合併症です。
b.誤り。動悸は甲状腺機能亢進症などの症状として起こり得ますが、甲状腺全摘術に固有の代表的合併症ではありません。
c.誤り。異常発汗も甲状腺機能亢進症などでみられますが、手術そのものの代表的合併症ではありません。
d.正しい。副甲状腺の損傷・血流障害により術後低カルシウム血症を来し、しびれやテタニーが起こることがあります。
e.正しい。反回神経損傷により嗄声や声帯麻痺を生じることがあるため、術前に説明が必要です。
覚えるポイント
甲状腺全摘術では頸部血腫、反回神経損傷、術後低Ca血症に注意する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。