無痛性虚血性心疾患|第109回医師国家試験D17

第109回医師国家試験 D17(2015年)

正答:c・e

問題

17 無痛性虚血性心疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。

a.若年者に多い。

b.糖尿病の合併は少ない。

c.心筋梗塞後にも発生する。

d.有痛性より予後が良好である。

e.冠動脈バイパス術の適応基準は有痛性と同様である。

正答の理由

無痛性虚血は疼痛を自覚しない心筋虚血で、糖尿病や高齢者、心筋梗塞後にも起こり得ます。虚血の予後評価や血行再建の必要性は胸痛の有無だけで決めず、冠動脈解剖、虚血範囲、左室機能、併存症を基に判断します。

各選択肢の検討

a.誤り。無痛性虚血は糖尿病や高齢者で問題になりやすく、若年者に多いとはいえません。

b.誤り。糖尿病では自律神経障害などにより虚血性疼痛を感じにくくなることがあり、無痛性虚血を合併しやすくなります。

c.正しい。心筋梗塞後にも無症候性の虚血発作が起こることがあります。

d.誤り。胸痛を欠くことは虚血が軽いことを意味せず、無痛性虚血も予後不良と関連することがあります。

e.正しい。冠動脈バイパス術を含む血行再建の必要性は、虚血症状の自覚だけでなく冠動脈の解剖や心機能、虚血の程度などで判断します。症状緩和が目的の場合と予後改善が期待される場合を区別します。

覚えるポイント

虚血性心疾患は胸痛の有無だけでは評価できず、無痛性虚血にも心筋梗塞後や糖尿病で注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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