バルーン型胃瘻カテーテル管理|第109回医師国家試験D10

第109回医師国家試験 D10(2015年)

正答:e

問題

10 バルーン型胃瘻カテーテルを用いた経皮的胃瘻造設術後について正しいのはどれか。

a.1年に1回カテーテルを交換する。

b.カテーテルを強く引いて腹壁に固定する。

c.濃度30%の酢酸液をカテーテルに毎回注入する。

d.バルーンには生理食塩液を注入する。

e.留置中の不快感が経鼻胃管よりも少ない。

正答の理由

胃瘻は経鼻胃管に比べて鼻咽頭を通るチューブがなく、留置中の不快感が少ない傾向があります。バルーン型カテーテルは定期的な観察と適切な交換が必要で、バルーン注入には生理食塩液ではなく滅菌水を用います。

各選択肢の検討

a.誤り。バルーン型胃瘻カテーテルは、バルーンの劣化等により通常は年1回より短い間隔(数か月ごと)で交換が必要となる製品が多く、一律に年1回とはしません。

b.誤り。外部固定具を強く締め付けて腹壁に圧迫固定すると、皮膚障害や埋没バンパー症候群の原因になります。適切なゆとりを保ちます。

c.誤り。酢酸液を毎回注入する標準管理ではありません。カテーテルの閉塞予防には製品の指示に沿った水によるフラッシュを行います。

d.誤り。バルーンには生理食塩液ではなく滅菌水を注入します。生理食塩液は結晶析出などによりバルーン弁の不具合を生じることがあります。

e.正しい。胃瘻カテーテルは鼻咽頭を通過しないため、経鼻胃管の留置に伴う咽頭・鼻腔の異物感や不快感が少ない傾向があります。

覚えるポイント

バルーン型胃瘻のバルーンには滅菌水を用い、チューブの種類に応じた交換時期を守る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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