患者の心配を受け止める共感的応答|第109回医師国家試験C18

第109回医師国家試験 C18(2015年)

正答:e

問題

35歳の女性。3か月以上続く頭重感を主訴に総合内科を受診した。症状は午後から夜に増悪するが日常生活に支障はない。これまで複数の病院を受診して頭部CTと頭部MRIとを施行されており異常はないと言われていたが、頭部MRIをもう一度行ってほしいと患者は強く希望している。

この患者にまず医師がかける言葉として適切なのはどれか。

a.「私に任せなさい」

b.「医療費の無駄遣いです」

c.「頭部MRIの予約をします」

d.「脳神経外科を受診しなさい」

e.「頭の重いのが続くのが心配なのですね」

正答の理由

まず頭部MRIを求める背景にある患者の心配を言葉にして受け止め、患者の考えや不安を聴くことが適切です。「頭の重いのが続くのが心配なのですね」は、検査の是非を即断せず、懸念を確認する応答です。

各選択肢の検討

a.不適切。医師への一方的な委任を促し、何を心配しているかを確認できません。

b.不適切。希望を非難する言い方で、症状が続く不安を受け止められません。

c.不適切。患者の希望をそのまま検査予約に結び付けるだけで、これまでの検査や今回の心配をまず確認する段階を飛ばしています。

d.不適切。既に画像検査を受け異常なしと言われている経緯があり、理由を聴かず他科受診を指示するのは適切な初期応答ではありません。

e.正しい。患者が抱える心配を反映し、安心を求めている理由を話してもらうための共感的な応答です。

覚えるポイント

患者の心配を受け止める共感的応答。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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