第109回医師国家試験 C6(2015年)
正答:c
問題
タール便の患者で高値を示す血液検査項目はどれか。
a.LD
b.ALP
c.尿素窒素
d.アルブミン
e.クレアチニン
正答の理由
タール便は上部消化管出血を示唆します。消化管内に出た血液蛋白が消化・吸収され、肝で尿素に代謝されるため、血中尿素窒素(BUN)が上がりやすくなります。
各選択肢の検討
a.LDは細胞障害などで上昇し得ますが、上部消化管出血に特異的な上昇項目ではありません。
b.ALPは胆道系・骨などの病態で上昇し、出血血液蛋白の代謝を反映しません。
c.正しい。吸収された血液蛋白由来の窒素から尿素が産生され、BUNが高値になりやすいです。
d.アルブミンは慢性の栄養・肝合成状態などを反映し、急性出血で上昇する項目ではありません。
e.クレアチニンは腎機能の指標で、上部消化管出血そのものによる上昇を選ぶ問題ではありません。
覚えるポイント
上部消化管出血では血液蛋白の消化吸収によりBUNが上昇しやすい。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第109回医師国家試験C問題(問題冊子)
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答値表
- Tomizawa et al.: Laboratory test variables useful for distinguishing upper from lower gastrointestinal bleeding
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。