第108回医師国家試験 I55(2014年)
正答:a
問題
55 32歳の女性。手指のしびれ感とつっぱり感とを主訴に来院した。症状は数年前からあったというが、本日、いつも以上に強くなったため受診した。バイタルサイン測定時の写真(別冊 No. 19A)と頭部単純 CT(別冊 No. 19B)とを別に示す。
異常所見が予想されるのはどれか。
a.血清 Ca
b.血清 Cl
c.血清 Na
d.血糖
e.脳波


正答の理由
手指のしびれとつっぱり感、血圧測定時に誘発される手の攣縮(Trousseau徴候)、頭部CTの両側基底核石灰化は慢性低カルシウム血症を示唆する。低Ca血症では神経筋興奮性が高まり、テタニーを生じる。
各選択肢の検討
a.正しい。手指の攣縮やCT上の基底核石灰化から低カルシウム血症が疑われ、血清Caに異常が予想される。
b.誤り。これらの徴候から血清Cl異常は予想されない。
c.誤り。症状とCT所見から血清Na異常を第一に疑う根拠はない。
d.誤り。血糖異常を示す病歴や身体所見はない。
e.誤り。脳波異常を示唆する発作や意識障害はなく、画像所見は代謝性の石灰化を示唆する。
覚えるポイント
テタニーやTrousseau徴候は低カルシウム血症を示唆する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。