第108回医師国家試験 I19(2014年)
正答:e
問題
19 皮膚生検組織の蛍光抗体直接法の写真(別冊 No. 3 ①~⑤)を別に示す。
水疱性類天疱瘡の所見はどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
⑤ではIgGが表皮・真皮境界の基底膜部に連続した線状に沈着しています。水疱性類天疱瘡の直接蛍光抗体法で典型的な所見です。
各選択肢の検討
a.誤り。①は抗IgA抗体の標本であり、水疱性類天疱瘡に特徴的なIgGの基底膜部沈着ではありません。
b.誤り。②も抗IgA抗体の標本です。水疱性類天疱瘡でみられるIgG線状沈着とは抗体クラスが異なります。
c.誤り。③も抗IgA抗体の標本で、IgGが基底膜部に線状に沈着する所見ではありません。
d.誤り。④は抗IgG抗体ですが、表皮細胞間に網目状に染まる所見で、基底膜部の線状沈着ではありません。
e.正しい。⑤は抗IgG抗体で、表皮・真皮境界に沿う線状蛍光を示しており、水疱性類天疱瘡に合致します。
覚えるポイント
水疱性類天疱瘡の直接蛍光抗体法では、基底膜部にIgG(しばしばC3も)が線状に沈着します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。