ボツリヌス中毒の神経所見|第108回医師国家試験I16

第108回医師国家試験 I16(2014年)

正答:a

問題

16 ボツリヌス中毒で認められないのはどれか。

a.縮瞳

b.眼瞼下垂

c.輻湊障害

d.対光反射消失

e.眼球頭反射消失

正答の理由

ボツリヌス毒素は末梢コリン作動性神経終末からのアセチルコリン放出を阻害し、脳神経麻痺や下降性弛緩性麻痺、自律神経症状を生じます。瞳孔は散大・反応低下となり、縮瞳は典型的ではありません。

各選択肢の検討

a.誤りであり正答。ボツリヌス中毒では散瞳や瞳孔反応低下がみられ、縮瞳は認められません。

b.正しい所見。眼瞼下垂は脳神経麻痺による代表的な初期症状です。

c.正しい所見。外眼筋麻痺や複視などの眼球運動障害を生じ得ます。

d.正しい所見。副交感神経機能障害による瞳孔反応低下や対光反射消失がみられます。

e.正しい所見。眼球運動障害が進行すれば眼球頭反射も消失し得ます。

覚えるポイント

ボツリヌス中毒は脳神経から始まる下降性麻痺と自律神経障害を示し、瞳孔は散大・反応低下が典型です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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