第108回医師国家試験 H18(2014年)
正答:e
問題
大量の鼻出血のため搬入された成人患者にまず行うのはどれか。
a.電気凝固
b.鼻根部圧迫
c.顎動脈塞栓術
d.外頸動脈結紮
e.アドレナリン含浸ガーゼ挿入
正答の理由
大量の鼻出血では、まず気道・呼吸・循環の安定性を評価し、局所止血を開始します。鼻根部ではなく鼻翼を含む鼻の軟らかい部分を持続圧迫し、選択肢では血管収縮薬を含ませたガーゼを鼻腔へ挿入する方法が適切です。
各選択肢の検討
a.誤り。電気凝固は出血点を同定した後の処置であり、部位確認と初期止血より先ではありません。
b.誤り。圧迫するのは鼻根部ではなく鼻翼を含む鼻の下部・軟らかい部分です。
c.誤り。顎動脈塞栓術は圧迫、血管収縮薬、タンポナーデ等で止血困難な場合に検討する処置です。
d.誤り。外頸動脈系の結紮は保存的止血で制御できない難治例に対する侵襲的治療です。
e.正しい。血管収縮薬を含ませたガーゼの鼻腔内挿入は、圧迫と併せて行う初期の局所止血法です。
覚えるポイント
重症度評価と気道・循環管理を優先し、鼻出血では適切な鼻翼圧迫や局所血管収縮薬から段階的に止血します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。