第108回医師国家試験 H6(2014年)
正答:d
問題
肝臓の触診について正しいのはどれか。
a.打診に先立って行う。
b.胸式呼吸を行わせる。
c.患者を右側臥位にする。
d.吸気時に触知しやすい。
e.双手診で肝臓の背面も評価する。
正答の理由
肝臓は吸気で横隔膜とともに尾側へ移動するため、深吸気時に肝下縁を触知しやすくなります。患者に腹式呼吸をしてもらい、呼気時に手を腹部へ置き、吸気時に肝縁が指先へ触れるのを待ちます。
各選択肢の検討
a.誤り。腹部診察では一般に触診より先に打診を行い、肝濁音界などを評価します。
b.誤り。肝下縁を触れやすくするには、胸式呼吸ではなく深い腹式吸気を促します。
c.誤り。肝臓の通常の触診は仰臥位で行い、右側臥位を基本肢位とはしません。
d.正しい。吸気で肝臓が下がるため、深吸気時に肝縁を触れやすくなります。
e.誤り。双手診では後方から肝を持ち上げる補助をしますが、肝臓背面そのものを触診・評価する方法ではありません。
覚えるポイント
肝触診では腹式吸気に合わせて下降する肝下縁を触知します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Evaluation of the Size, Shape, and Consistency of the Liver: Clinical Methods
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。