第108回医師国家試験 G38(2014年)
正答:a・d
問題
動脈塞栓術の適応となるのはどれか。2つ選べ。
a.肝両葉に散在する多発肝細胞癌
b.切除困難な膵囊胞腺癌
c.穿孔を伴う小腸損傷
d.内視鏡的止血困難な下部消化管出血
e.腹膜播種を伴う卵巣癌
正答の理由
正答はa、dです。動脈塞栓術は、肝細胞癌への肝動脈化学塞栓術や、内視鏡で止血できない消化管出血の止血に用いられます。穿孔を伴う腸管損傷は外科的対応が基本となり、膵囊胞腺癌や腹膜播種を伴う卵巣癌の腫瘍治療として塞栓術は通常選びません。
各選択肢の検討
a.正しい。切除不能な多発肝細胞癌では、肝予備能や病変分布を評価した上で肝動脈塞栓療法が選択肢になります。
b.誤り。膵囊胞腺癌の局所腫瘍制御に動脈塞栓術は通常用いません。
c.誤り。穿孔性腸管損傷では緊急手術などで損傷部を処置します。
d.正しい。内視鏡的止血が困難な消化管出血ではカテーテル塞栓術が選択肢です。
e.誤り。腹膜播種を伴う卵巣癌への標準的治療として動脈塞栓術は適応になりません。
覚えるポイント
肝細胞癌と内視鏡止血困難な消化管出血は、動脈塞栓術の代表的な適応である。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。