第108回医師国家試験 G36(2014年)
正答:b・c
問題
末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No.3)を別に示す。
矢印で示す血球で正しいのはどれか。2つ選べ。
a.抗体を産生する。
b.貪食能を有する。
c.遊走能を有する。
d.細胞性免疫に関与する。
e.ウイルス感染細胞を傷害する。

正答の理由
正答はb、cです。標本の矢印は好中球を示します。好中球は細菌などを貪食し、炎症部位へ遊走する自然免疫の細胞です。抗体産生はB細胞由来の形質細胞、細胞性免疫の中心はT細胞であり、ウイルス感染細胞の傷害は主に細胞傷害性T細胞やNK細胞が担います。
各選択肢の検討
a.誤り。抗体を産生するのは形質細胞であり、好中球ではありません。
b.正しい。好中球は病原体を貪食します。
c.正しい。好中球は走化性により炎症部位へ遊走します。
d.誤り。細胞性免疫は主にT細胞が担います。
e.誤り。ウイルス感染細胞の傷害は細胞傷害性T細胞やNK細胞が担います。
覚えるポイント
好中球は貪食と炎症部位への遊走を行う自然免疫細胞である。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- 21.3 The Adaptive Immune Response: T Lymphocytes and Their Functional Types
- Granule Protein Processing and Regulated Secretion in Neutrophils
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。