オピオイドによる術後呼吸抑制の拮抗|第108回医師国家試験G18

第108回医師国家試験 G18(2014年)

正答:b

問題

18 抜管後の術後呼吸抑制の原因薬物と拮抗薬の組合せで適切なのはどれか。

a.ジアゼパム ― アトロピン

b.フェンタニル ― ナロキソン

c.ベクロニウム ― ロクロニウム

d.チオペンタール ― スガマデクス

e.スキサメトニウム ― ダントロレン

正答の理由

正答はbです。フェンタニルはμオピオイド受容体を介して呼吸中枢を抑制し、ナロキソンは同受容体を競合的に遮断してその作用を拮抗します。抜管後の低換気がオピオイドによるものなら原因薬物と拮抗薬の組合せとして適切です。

各選択肢の検討

a.誤り。ジアゼパムはベンゾジアゼピン系薬で、拮抗薬はフルマゼニルです。アトロピンは抗コリン薬で、ベンゾジアゼピン作用を拮抗しません。

b.正しい。フェンタニルはオピオイド受容体作動薬であり、ナロキソンが競合的に拮抗します。

c.誤り。ベクロニウムは非脱分極性筋弛緩薬です。ロクロニウムも同系統の筋弛緩薬で、拮抗薬ではありません。ロクロニウムの筋弛緩はスガマデクスなどで拮抗します。

d.誤り。チオペンタールは静脈麻酔薬で、スガマデクスはロクロニウムまたはベクロニウムによる筋弛緩を拮抗する薬です。

e.誤り。スキサメトニウムは脱分極性筋弛緩薬で、ダントロレンは悪性高熱症の治療薬です。スキサメトニウムは悪性高熱症の誘発薬にもなります。

覚えるポイント

オピオイドによる呼吸抑制にはナロキソン、ロクロニウム・ベクロニウムによる筋弛緩にはスガマデクスを対応させる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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