第108回医師国家試験 F15(2014年)
正答:e
問題
喀痰のGram染色のために検体を採取した。検体の写真(別冊No. 1 ①〜⑤)を別に示す。
検体として適さないのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
⑤は透明で水様、唾液様の検体に見えるため、下気道由来の喀痰として不適切である。写真上の外観による選択だが、実際の受理判定ではGram染色標本の扁平上皮細胞数などを確認する。
各選択肢の検討
a.誤り。①は黄色で粘稠な喀痰様の塊がみられ、唾液だけの検体とは異なる。
b.誤り。②は混濁した膿性様の内容物があり、唾液様の水様検体ではない。
c.誤り。③は泡を含むが、着色した粘稠な成分があり、⑤の透明な水様液とは異なる。
d.誤り。④は粘液性の塊状成分を含む。
e.正しい。⑤は透明で水様の唾液様検体に見え、下気道分泌物を反映しにくい。なお、外観だけでの採否を確定せず、標本の扁平上皮細胞などで評価する。
覚えるポイント
喀痰の質は唾液による口腔内汚染を避けることが重要で、最終的には塗抹標本で評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- 第108回医師国家試験 F問題
- 第108回医師国家試験 正答値表
- Image Gallery Sputum: Unacceptable Specimens and Staining Artifacts — Rebecca Buxton. 2007
- 第108回医師国家試験 F問題別冊
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。