第108回医師国家試験 F3(2014年)
正答:d
問題
初診外来における医療面接について適切なのはどれか。
a.解釈モデルは最後に聞く。
b.身体診察中は病歴を聞かない。
c.医師の自己紹介は省略してよい。
d.冒頭では患者の訴えを遮らずに聞く。
e.閉じられた質問〈closed question〉は使わない。
正答の理由
初診では患者が主訴や受診理由を自分の言葉で話せるよう、開かれた質問で始め、まず遮らず聴く。具体的な病歴の確認には閉じた質問も使い、患者の解釈や期待も面接の中で確認する。
各選択肢の検討
a.誤り。患者が病気をどう理解し何を心配しているかという解釈モデルは、最後まで待つ項目ではなく、面接の中で適切に確認する。
b.誤り。病歴聴取と診察は状況に応じて並行し得るため、身体診察中の聴取を一律に禁じない。
c.誤り。医師は挨拶し自己紹介することで面接の場を整え、患者との関係を築く。
d.正しい。冒頭は開かれた問いかけで患者の訴えを促し、初期の語りを遮らずに聴く。
e.誤り。開かれた質問は訴えを引き出すのに有用だが、時期・頻度などを確認する閉じた質問も必要である。
覚えるポイント
面接の冒頭は開かれた質問と傾聴で患者の訴えを把握し、その後に焦点を絞った質問を加える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- 第108回医師国家試験 F問題
- 第108回医師国家試験 正答値表
- How should trainees be taught to open a clinical interview? — Walter A, Bundy C, Dornan T. 2005
- Patient-Centered Communication: Basic Skills — American Family Physician, 2017
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。