月経周期短縮の鑑別|第108回医師国家試験E56

第108回医師国家試験 E56(2014年)

正答:a

問題

56 46 歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は 28 日型、整であったが、数年前から 22~26 日に短縮しているという。過多月経はみられない。

最も考えられるのはどれか。

a.黄体機能不全

b.高プロラクチン血症

c.下垂体前葉機能低下症

d.原発性甲状腺機能低下症

e.低ゴナドトロピン性性腺機能低下症

正答の理由

46歳で月経周期が短くなった場合、選択肢の中では黄体期短縮を伴う黄体機能不全が最も考えやすく、公式正答もAです。ただし閉経移行期には卵胞期短縮でも周期が短くなり得るため、周期長だけで黄体機能不全とは確定できません。

各選択肢の検討

a.正しい(公式正答)。短い周期は短い黄体期を伴うことがあり、選択肢の中では黄体機能不全が最も考えやすい病態です。ただし周期長だけで診断は確定しません。

b.誤り。高プロラクチン血症では排卵障害により月経不順、希発月経や無月経が典型で、周期短縮を説明しにくいです。

c.誤り。下垂体前葉機能低下症では性腺刺激ホルモン低下による希発月経・無月経が生じやすく、周期短縮とは合いません。

d.誤り。甲状腺機能低下症は月経異常を起こしますが、周期短縮を示す所見はなく、甲状腺症状も示されていません。

e.誤り。低ゴナドトロピン性性腺機能低下症では卵胞発育・排卵が障害され、月経周期の延長や無月経が起こりやすいです。

覚えるポイント

40歳代の月経周期短縮では黄体機能不全などを鑑別するが、閉経移行期の卵胞期短縮もあり、周期長だけでは確定診断できない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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