第108回医師国家試験 E41(2014年)
正答:e
問題
41 39 歳の女性。子宮頸がん検診の細胞診で異常を指摘されたため来院した。不正性器出血はなかった。初経 12 歳。月経周期 28 日、整。腟鏡診で分泌物は白色少量である。酢酸加工後のコルポスコピィの写真(別冊 No. 7)を別に示す。 最も考えられるのはどれか。
a.子宮頸癌
b.子宮頸管炎
c.トリコモナス腟炎
d.尖圭コンジローマ
e.異形成 〈子宮頸部上皮内腫瘍〉

正答の理由
酢酸加工後のコルポスコピーでは、子宮頸部に境界を伴う白色上皮とモザイク状の表面変化がみられる。これは子宮頸部異形成を疑う所見である。コルポスコピー所見は組織診断そのものではなく、確定には狙い組織診が必要となる。
画像の見方
子宮頸部に広範な酢酸白色上皮とモザイク様変化が見える。別冊No.7はE問題41。
各選択肢の検討
a.誤り。浸潤癌を示す潰瘍性・腫瘤性病変は画像から明らかでなく、細胞診異常と白色上皮だけで癌と断定できない。
b.誤り。子宮頸管炎は分泌物や発赤などを呈し得るが、境界明瞭な酢酸白色上皮・モザイク状変化を最もよく説明しない。
c.誤り。トリコモナス腟炎は泡沫状分泌物や点状出血を伴うことがあり、頸部の酢酸白色上皮病変とは異なる。
d.誤り。尖圭コンジローマは乳頭状・疣状の外向性病変が典型で、写真の平坦な白色上皮病変とは合わない。
e.正しい。酢酸加工後の白色上皮とモザイク様所見は子宮頸部異形成を疑わせる。組織診で確定する。
覚えるポイント
酢酸白色上皮などの異常コルポスコピー所見はCINを疑う根拠となるが、確定は生検組織診で行う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。