透析間隔延長後の電解質|第108回医師国家試験E37

第108回医師国家試験 E37(2014年)

正答:b・d

問題

37 週 3 回の維持血液透析を受けている患者が 1 週間治療を受けなかった場合、血液検査で高値となっていると予想されるのはどれか。2 つ選べ。

a.Na

b.K

c.Ca

d.P

e.HCO3-

正答の理由

血液透析を1週間受けないと、食事や細胞代謝で生じるカリウムとリンが十分に除去されず蓄積するため、血清KとPが高値になると予想される。ナトリウムやカルシウムは体液量、食事、骨代謝などの影響も受け、この条件だけから高値とは判断できない。HCO3−は透析で補充・是正されるため、透析を休むと代謝性アシドーシス方向に低下しやすい。

各選択肢の検討

a.誤り。ナトリウム濃度は水分出納などの影響を受け、透析を休んだことだけで高値になるとは限らない。

b.正しい。透析で除去されるカリウムが蓄積するため、透析を1週間休むと高カリウム血症が予想される。

c.誤り。血清カルシウムはリン、PTH、ビタミンD、透析液などにも左右され、休薬・透析欠席後に高値とは限らない。

d.正しい。食事由来などのリンが透析で十分除去されず、透析間隔の延長後には血清リンが上昇しやすい。

e.誤り。透析を休むと酸負荷が蓄積し、重炭酸イオンは高値ではなく低下する方向に傾く。

覚えるポイント

透析を欠席するとカリウムとリンの蓄積が問題となり、重炭酸イオンは低下しやすい。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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