腎移植ドナー候補の感染症評価|第108回医師国家試験E30

第108回医師国家試験 E30(2014年)

正答:b

問題

30 脳死または心停止後の腎移植の提供者(ドナー)候補として適切でないのはどれか。

a.70歳男性

b.HBs抗原陽性

c.原発性脳腫瘍

d.血液型AB型 Rh(-)

e.血清クレアチニン0.8 mg/dl

正答の理由

ドナー適格性は感染症、腎機能、腫瘍性疾患などを評価し、HBs抗原陽性は伝播リスクとして重要である。

各選択肢の検討

a.誤り。70歳という年齢だけで腎提供を一律に不適格とはせず、腎機能や併存疾患、臓器所見を総合して判断します。

b.正しい。HBs抗原陽性はB型肝炎ウイルス感染を示し、通常の受者への感染伝播リスクがあるため、一般的なドナー候補として適切ではありません。現代では受者の免疫状態や感染管理を踏まえた例外的な移植判断があり得ますが、この設問の標準的な選択肢では不適です。

c.誤り。原発性脳腫瘍は腫瘍の種類・悪性度・転移性など個別評価を要し、すべてが一律に不適格とは限りません。

d.誤り。腎移植ではABO血液型の適合が問題になりますが、Rh陰性であること自体は腎移植の不適格理由ではありません。

e.誤り。血清クレアチニン0.8 mg/dlは腎機能障害を示す値ではなく、これだけで不適格とは判断しません。

覚えるポイント

ドナー適格性は感染症、腎機能、腫瘍性疾患などを評価し、HBs抗原陽性は伝播リスクとして重要である。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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