血清浸透圧と意識障害|第108回医師国家試験E27

第108回医師国家試験 E27(2014年)

正答:b

問題

27 5名の患者の血液検査所見を示す。

意識が清明である可能性が最も高いのはどれか。

ただし、他に血液検査所見の異常はないものとする。

選択肢 Na (mEq/l) 尿素窒素 (mg/dl) 血糖 (mg/dl) 血漿浸透圧 (mOsm/l) (基準275〜288)
a 121 8 90 250
b 123 22 540 284
c 137 14 36 281
d 149 28 486 335
e 169 22 108 352

正答の理由

重度の低Na血症、低血糖、著しい高Na血症・高浸透圧は意識障害の原因となる。

各選択肢の検討

a.誤り。Na 121 mEq/lと血漿浸透圧250 mOsm/lの低浸透圧性低Na血症であり、脳浮腫による意識障害の危険があります。

b.正しい。血漿浸透圧284 mOsm/lは基準内で、有効浸透圧も2×123+540/18=276 mOsm/lと著しい高値ではありません。血糖540 mg/dlは異常で評価が必要ですが、ほかの選択肢と比べ意識清明である可能性が最も高いと判断します。

c.誤り。血糖36 mg/dlの低血糖は神経糖欠乏をきたし、意識障害を起こし得ます。

d.誤り。血漿浸透圧335 mOsm/lの高浸透圧状態で、血糖486 mg/dlも高く、意識障害の危険が高まります。

e.誤り。Na 169 mEq/l、血漿浸透圧352 mOsm/lの著明な高Na血症・高浸透圧状態で、脳細胞の脱水と意識障害の危険があります。

覚えるポイント

重度の低Na血症、低血糖、著しい高Na血症・高浸透圧は意識障害の原因となる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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