胎児肺低形成の原因|第108回医師国家試験D15

第108回医師国家試験 D15(2014年)

正答:b・e

問題

胎児肺低形成を伴うのはどれか。2つ選べ。

a.食道閉鎖

b.Potter症候群

c.十二指腸閉鎖

d.完全大血管転位症

e.先天性横隔膜ヘルニア

正答の理由

Potter症候群では腎無形成などによる羊水過少が持続し、胎児胸郭の圧迫と肺液環境の変化から肺低形成を生じる。先天性横隔膜ヘルニアでは腹腔内臓器が胸腔へ入り肺の発育を妨げる。

各選択肢の検討

a.誤り。食道閉鎖は羊水過多などの原因となりますが、典型的に胎児肺低形成を来す疾患ではありません。

b.正しい。Potter症候群では腎無形成などに伴う持続性羊水過少が肺発育を妨げ、肺低形成を生じます。

c.誤り。十二指腸閉鎖では消化管閉塞による羊水過多がみられますが、肺低形成の代表原因ではありません。

d.誤り。完全大血管転位症は出生後の循環動態に関わる心奇形であり、胎児肺低形成の原因ではありません。

e.正しい。先天性横隔膜ヘルニアでは腹腔内臓器が胸腔を占拠し、肺の発育を妨げて肺低形成を生じます。

覚えるポイント

胎児肺低形成の代表的原因は持続性羊水過少と胸腔内占拠で、Potter症候群と先天性横隔膜ヘルニアが該当する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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