アルコール離脱症状の薬物療法|第108回医師国家試験D1

第108回医師国家試験 D1(2014年)

正答:c

問題

アルコール依存症の治療について適切なのはどれか。

a.断酒会は匿名参加が原則である。

b.断酒より容易な節酒を目標とする。

c.離脱症状にベンゾジアゼピン系薬を投与する。

d.脳症の予防としてビタミンDを大量に投与する。

e.抗酒薬を患者に知らせず家族に食事に混ぜさせる。

正答の理由

アルコールを中断・減量した際の離脱症状には、症状の重さや既往を評価しながらベンゾジアゼピン系薬を用いて予防・治療する。抗酒薬を本人に知らせず投与する方法は安全性と同意の面から不適切である。

各選択肢の検討

a.誤り。断酒会は断酒を目指す自助グループで、参加者が実名や立場を明かして経験を共有することも重視され、匿名参加が原則ではありません。

b.誤り。依存症の治療では飲酒量を本人と相談して調整することはありますが、この設問の治療目標として断酒より節酒を一律に推すものではありません。

c.正しい。離脱症状はベンゾジアゼピン系薬で抑制・予防し、重症度に応じて管理します。

d.誤り。アルコール関連の脳症予防で重要なのはビタミンB1(チアミン)欠乏への対応であり、ビタミンDの大量投与ではありません。

e.誤り。抗酒薬は本人の理解と同意のもとで使用し、家族が秘密に食品へ混ぜて投与してはいけません。

覚えるポイント

アルコール離脱では離脱歴と最終飲酒を確認し、重症化予防にベンゾジアゼピン系薬を用いる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第108回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました