第108回医師国家試験 B31(2014年)
正答:a・e
問題
心臓・脈管の構造と機能について正しいのはどれか。2つ選べ。
a.左心系は右心系の左後方に位置する。
b.健常成人の心膜液は 200~300 ml である。
c.Valsalva 洞は大動脈弁直下の左室内に存在する。
d.左冠動脈は房室結節の血流の主たる供給源である。
e.房室弁に付着する腱索は心室収縮時に牽引される。
正答の理由
心臓では房室弁の腱索が乳頭筋と弁尖をつなぎ、心室収縮時に張力を受けて弁尖の心房側への翻転を防ぐ。左心系は右心系の左後方にある。
各選択肢の検討
a.左心系は右心系の左後方に位置するため正しい。
b.健常成人の心膜液は少量で、200〜300mLも貯留していない。
c.Valsalva洞は大動脈弁の上方にある大動脈基部の膨らみである。
d.房室結節への主な血流は多くの例で右冠動脈由来であり、左冠動脈が主供給源とは限らない。
e.腱索は心室収縮時に張力を受けて房室弁の逸脱を防ぐため正しい。
覚えるポイント
腱索は心室収縮時に張り、房室弁の翻転を防止する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Physiology of pericardial fluid production and drainage
- Cardiac Valve Nomenclature | Atlas of Human Cardiac Anatomy
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。