急性冠症候群の初期評価|第108回医師国家試験B29

第108回医師国家試験 B29(2014年)

正答:b

問題

病歴と身体所見から急性冠症候群を疑う救急患者の診療で正しいのはどれか。

a.心雑音がなければ心エコー検査は有用ではない。

b.胸痛の有無にかかわらず 12 誘導心電図を記録する。

c.血中心筋トロポニンが陰性であれば帰宅させてよい。

d.胸痛が消失していれば患者の予後は良好と判断できる。

e.心電図で ST-T 変化を認めなければ急性冠症候群は否定できる。

正答の理由

急性冠症候群が疑われれば胸痛の有無にかかわらず12誘導心電図を速やかに記録する。非診断的心電図や単回トロポニン陰性だけでACSを否定することはできず、臨床経過に応じて反復評価する。

各選択肢の検討

a.心雑音がなくても心エコーは壁運動異常や機械的合併症の評価に有用である。

b.ACSが疑われる患者は胸痛の有無によらず12誘導心電図を記録するため正しい。

c.単回トロポニン陰性のみでは発症早期の心筋梗塞を否定できない。

d.胸痛消失だけでは予後良好と判断できず、虚血や再発リスクの評価が必要である。

e.ST-T変化がなくてもACSは除外できず、心電図の反復と心筋トロポニン評価が必要である。

覚えるポイント

ACS疑いでは迅速な12誘導心電図と経時的な心筋障害評価を行う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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