第108回医師国家試験 B16(2014年)
正答:d
問題
電子顕微鏡による病理検査の組織固定法で最も適切なのはどれか。
a.アセトン固定
b.アルコール固定
c.乾燥固定
d.グルタールアルデヒド固定
e.ホルマリン固定
正答の理由
電子顕微鏡による病理検査の組織固定法で最も適切なのはどれか。
各選択肢の検討
a.誤り。アセトンは主に凍結切片などで用いられる沈殿固定液で、電子顕微鏡の微細構造保存には標準的ではありません。
b.誤り。アルコール固定は蛋白を沈殿させ、超微細構造の保持に適しません。
c.誤り。乾燥させると細胞構造が損なわれるため、電子顕微鏡用の組織固定法として不適切です。
d.正しい。グルタールアルデヒドは蛋白を強く架橋し、細胞の超微細構造を保つため電子顕微鏡用の一次固定に広く用いられます。
e.誤り。ホルマリン(ホルムアルデヒド)は光学顕微鏡の病理標本に一般的ですが、電子顕微鏡ではグルタールアルデヒドが標準的な一次固定液です。
覚えるポイント
電子顕微鏡では組織の超微細構造を保つため、迅速なグルタールアルデヒド固定を行う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。