第108回医師国家試験 A59(2014年)
正答:c・d
問題
59 64 歳の女性。乳がん検診のマンモグラフィで異常を指摘され来院した。左乳房に長径約 2 cm の腫瘤を触知する。腫瘤は境界不明瞭で硬く圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。マンモグラム(別冊 No. 29)を別に示す。
次に行うべき検査として適切なのはどれか。 2 つ選べ。
a.血管造影
b.乳管造影
c.経皮的針生検
d.乳房超音波検査
e.骨シンチグラフィ

正答の理由
マンモグラムに不整形・辺縁不明瞭な腫瘤があり、触診でも硬く境界不明瞭な約2 cmの腫瘤を認めるため乳癌を疑います。病変の局在を乳房超音波で評価し、確定診断のため経皮的針生検を行います。
各選択肢の検討
a.誤り。血管造影は通常の乳房腫瘤の初期診断に用いません。
b.誤り。乳管造影は乳頭分泌の原因検索などに用いる検査で、本例の腫瘤評価には適しません。
c.正しい。腫瘤の組織を採取し、病理診断で乳癌の有無を確定します。
d.正しい。超音波で触知腫瘤の内部性状・局在を評価し、必要に応じて針生検の誘導にも用います。
e.誤り。骨シンチグラフィは癌確定後、骨転移が疑われる場合の病期評価などに行い、診断前の乳房腫瘤の検査ではありません。
覚えるポイント
疑わしい乳房腫瘤は画像で局在を評価し、組織診断で確定します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。