アスピリン喘息を伴う両側鼻茸|第108回医師国家試験A24

第108回医師国家試験 A24(2014年)

正答:e

問題

24 48 歳の女性。鼻閉を主訴に来院した。20 年前から両側の鼻閉があり、風邪をひくと悪化した。鎮痛薬で気管支喘息を起こしたことがあった。左鼻腔の内視鏡像(別冊No. 5A)を別に示す。右鼻腔も同様の所見である。副鼻腔単純 CT の水平断像(別冊No. 5B)と冠状断像(別冊 No. 5C)を別に示す。

治療として最も適切なのはどれか。

a.抗菌薬投与

b.抗真菌薬投与

c.拡大上顎全摘出術

d.鼻内レーザー手術

e.内視鏡下鼻副鼻腔手術

左鼻腔内視鏡像
別冊No.5A / 出典:厚生労働省・第108回A別冊(原本の該当ページ)
副鼻腔CT水平断像
別冊No.5B / 出典:厚生労働省・第108回A別冊(原本の該当ページ)
副鼻腔CT冠状断像
別冊No.5C / 出典:厚生労働省・第108回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

長期の両側鼻閉、鎮痛薬誘発喘息、内視鏡・CTで鼻茸と広範な副鼻腔病変があり、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎が考えられます。提示された選択肢では、鼻茸と副鼻腔病変の治療として内視鏡下鼻副鼻腔手術が最も適切です。

各選択肢の検討

a.抗菌薬投与:誤り。感染を示す所見はなく、抗菌薬単独では慢性炎症性鼻茸を治療できません。

b.抗真菌薬投与:誤り。真菌性副鼻腔炎を示す所見は提示されず、抗真菌薬の適応ではありません。

c.拡大上顎全摘出術:誤り。鼻茸に対して上顎全摘出術は過大な切除で、通常の治療選択ではありません。

d.鼻内レーザー手術:誤り。レーザー単独では両側副鼻腔病変の換気・排泄路を十分に改善できません。

e.内視鏡下鼻副鼻腔手術:正しい。両側鼻茸による鼻閉とCT上の広範な副鼻腔病変があり、内視鏡手術は病変の処置と副鼻腔の換気・排泄路の確保に用いられます。

覚えるポイント

アスピリン喘息を伴う両側鼻茸。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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