第108回医師国家試験 A4(2014年)
正答:e
問題
縦隔腫瘍について正しいのはどれか。
a.胸腺腫は後縦隔に好発する。
b.胸腺腫は良性腫瘍に属する。
c.セミノーマは良性腫瘍に属する。
d.神経原性腫瘍は前縦隔に好発する。
e.胸腺腫には重症筋無力症を合併する。
正答の理由
胸腺腫は前縦隔に生じる胸腺上皮性腫瘍で、重症筋無力症などの自己免疫性傍腫瘍症候群を伴うことがあります。胸腺腫には転移能をもつものもあり、良性と一括りにはできません。
各選択肢の検討
a.誤り。胸腺は前縦隔にあるため、胸腺腫は前縦隔の代表的腫瘍です。
b.誤り。胸腺腫は比較的緩徐に進行することがありますが、転移・再発し得る悪性腫瘍として扱われます。
c.誤り。縦隔セミノーマは胚細胞腫瘍であり、良性腫瘍ではありません。
d.誤り。神経原性腫瘍は脊柱近傍の後縦隔に好発します。
e.正しい。胸腺腫では重症筋無力症を合併することがあります。
覚えるポイント
縦隔腫瘍は前縦隔に胸腺腫、中縦隔にリンパ節病変、後縦隔に神経原性腫瘍を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- NCI: Thymoma and Thymic Carcinoma Treatment (PDQ®)–Health Professional Version
- MSD Manual Professional: Mediastinal Masses
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。