Tourette症候群|第107回医師国家試験I44

第107回医師国家試験 I44(2013年)

正答:b

問題

10歳の男児。わいせつな言葉を口走ることを主訴に両親に伴われて来院した。5歳ころから瞬目、肩をすくめる、首振り及び咳払いなどの突発的かつ律動的で反復する運動が出現し、軽快と増悪とを繰り返してきた。最近、主訴の症状が出現した。特記すべき既往歴はない。神経学的な所見に異常を認めない。

この患児について正しいのはどれか。

a.親の過干渉が主な原因である。

b.異常な運動は睡眠中ほぼ消失する。

c.置かれた状況による症状の変動は少ない。

d.成人まで症状が軽快せずに持続することが多い。

e.ごく短時間でも自分で症状を止めることはできない。

正答の理由

5歳ころからの多彩な運動チック(瞬目・肩すくめ・首振り)と音声チック(咳払い)が1年以上続き、汚言(コプロラリア)も出てきたことからTourette症候群です。チックは通常、睡眠中には出現しません。

各選択肢の検討

a.誤り。原因は不明ですが遺伝的素因が強く、親の育て方が原因ではありません。

b.正しい。チックは典型的には睡眠中に出現しません。

c.誤り。ストレスや疲労で増悪し、テレビを見るなどくつろいだときに目立ち、作業に集中すると軽減するなど、状況による変動が大きいのが特徴です。

d.誤り。重症度は10〜12歳ころにピークを迎え思春期に軽快し、多くは自然に消失します。成人まで持続するのは一部です。

e.誤り。チックは不随意ですが、数秒〜数分程度なら随意的に抑えられることがあります。

覚えるポイント

Tourette症候群:多発運動チック+音声チック1年以上。睡眠中は消失、状況で変動、短時間なら抑制可、多くは思春期に軽快。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第107回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました