連鎖球菌による皮膚感染症|第107回医師国家試験I25

第107回医師国家試験 I25(2013年)

正答:a

問題

連鎖球菌感染症はどれか。

a.丹毒

b.皮膚腺病

c.掌蹠膿疱症

d.膿疱性乾癬

e.Celsus禿瘡

正答の理由

丹毒は真皮浅層とリンパ管の細菌感染症で、多くはA群(まれにC・G群)β溶血性連鎖球菌によります。境界明瞭で隆起した有痛性の紅斑が顔面や下肢に生じます。皮膚腺病は結核菌、Celsus禿瘡は白癬菌(皮膚糸状菌)によるもので、掌蹠膿疱症と膿疱性乾癬は無菌性膿疱を生じる非感染性疾患です。

各選択肢の検討

a.丹毒。正しい。主にA群β溶血性連鎖球菌による真皮浅層の感染症で、境界明瞭な隆起性紅斑を呈します。

b.皮膚腺病。誤り。皮膚腺病(scrofuloderma)はリンパ節や骨・関節の結核病巣が直上の皮膚に波及し、潰瘍や瘻孔を形成する皮膚結核です。

c.掌蹠膿疱症。誤り。手掌・足底に無菌性の膿疱を繰り返す慢性炎症性疾患です。扁桃炎や歯周病などの病巣感染が誘因になることはありますが、膿疱そのものは細菌感染によるものではありません。

d.膿疱性乾癬。誤り。乾癬の一病型で、紅斑上に無菌性膿疱が多発し、汎発型では発熱などの全身症状を伴います。治療は生物学的製剤などの免疫抑制療法で、抗菌薬の対象ではありません。

e.Celsus禿瘡。誤り。頭部白癬に強い炎症反応が加わった病態(ケルスス禿瘡、kerion)で、皮膚糸状菌(白癬菌)が原因です。

覚えるポイント

丹毒・蜂窩織炎・伝染性膿痂疹(痂皮性)は連鎖球菌。膿疱があっても掌蹠膿疱症・膿疱性乾癬は無菌性。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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