眼底出血をきたす黄斑疾患|第107回医師国家試験I5

第107回医師国家試験 I5(2013年)

正答:c

問題

眼底出血をきたすのはどれか。

a.黄斑円孔

b.網膜色素変性

c.加齢黄斑変性

d.中心性漿液性脈絡網膜症

e.卵黄状黄斑ジストロフィー

正答の理由

加齢黄斑変性の新生血管型(滲出型)では、網膜・脈絡膜から伸びるもろい黄斑新生血管から滲出や出血が起こり、網膜下・網膜色素上皮下出血を来します。黄斑円孔は中心窩の裂孔、網膜色素変性は視細胞の遺伝性変性、中心性漿液性脈絡網膜症は黄斑部の限局性漿液性網膜剝離、卵黄状黄斑ジストロフィーは黄斑部へのリポフスチン沈着が本態で、通常は出血を伴いません。答えはcです。

各選択肢の検討

a.誤り。黄斑円孔は中心窩に直径0.1〜0.5 mm程度の全層の穴があく病気で、視力低下・変視症を来しますが出血は伴いません。

b.誤り。網膜色素変性は視細胞(主に杆体)が進行性に変性する遺伝性疾患で、夜盲・視野狭窄・骨小体様色素沈着が特徴であり、出血性疾患ではありません。

c.正しい。新生血管型加齢黄斑変性では脆弱な黄斑新生血管から血液成分が漏れ、血管が破れると黄斑部に出血を生じて急激な視力低下を来します。

d.誤り。中心性漿液性脈絡網膜症は30〜50代男性に多い黄斑部の限局性漿液性網膜剝離で、漿液の漏出であり出血は通常みられません。

e.誤り。卵黄状黄斑ジストロフィー(Best病など)は黄斑部の網膜色素上皮下に黄色のリポフスチンが沈着する遺伝性疾患で、典型像は卵黄様病巣であり、眼底出血を特徴とする疾患ではありません。

覚えるポイント

黄斑部の出血=新生血管型(滲出型)加齢黄斑変性の脈絡膜新生血管。CSCは漿液性剝離、円孔は穴、RPは変性で出血しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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