自己免疫疾患の特徴的徴候|第107回医師国家試験G18

第107回医師国家試験 G18(2013年)

正答:e

問題

自己免疫疾患と徴候の組合せで正しいのはどれか。

a.皮膚筋炎――環状紅斑

b.リウマチ熱――Raynaud現象

c.全身性硬化症〈強皮症〉――ヘリオトロープ疹

d.全身性エリテマトーデス〈SLE〉――Gottron徴候

e.若年性特発性関節炎〈JIA〉(全身型)――弛張熱

正答の理由

全身型JIA(Still病)では、毎日1〜2回の高熱のピークと解熱を繰り返す弛張熱(MSDでは quotidian fever)が特徴で、発熱時に出没するサーモンピンク疹、肝脾腫、リンパ節腫脹、漿膜炎を伴います。他の肢は疾患と徴候の組合せが入れ替えられています(環状紅斑=リウマチ熱、Raynaud現象=全身性硬化症、ヘリオトロープ疹・Gottron徴候=皮膚筋炎)。

各選択肢の検討

a.誤り。環状紅斑(erythema marginatum)はリウマチ熱の主症状の一つです。皮膚筋炎の皮膚所見はヘリオトロープ疹、Gottron丘疹、V徴候・ショール徴候です。

b.誤り。Raynaud現象は全身性硬化症(限局皮膚型ではCREST症候群の一要素)やMCTDなどの代表的徴候で、リウマチ熱の診断項目(関節炎・心炎・舞踏病・環状紅斑・皮下結節)には含まれません。

c.誤り。ヘリオトロープ疹(上眼瞼の紫紅色浮腫性紅斑)は皮膚筋炎に比較的特異的な皮疹です。全身性硬化症では皮膚硬化、手指硬化、Raynaud現象が中心です。

d.誤り。Gottron徴候(手指関節背側の紅斑・丘疹)は皮膚筋炎の皮疹です。SLEの代表的皮疹は鼻唇溝を避ける頰部の蝶形紅斑です。

e.正しい。全身型JIAでは毎日スパイク状に上がっては下がる弛張熱が特徴で、関節炎に先行することもあります。

覚えるポイント

全身型JIA=弛張熱+サーモンピンク疹、ヘリオトロープ疹・Gottron徴候=皮膚筋炎、環状紅斑=リウマチ熱。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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