第107回医師国家試験 G10(2013年)
正答:b
問題
我が国において大気汚染物質のうち環境基準の達成率が最も低いのはどれか。
a.一酸化炭素
b.光化学オキシダント
c.二酸化硫黄
d.二酸化窒素
e.浮遊粒子状物質
正答の理由
出題当時の環境白書(平成25年版)によると、平成23年度の光化学オキシダントの環境基準達成率は一般局0.5%、自排局0%で「依然として極めて低い水準」でした。同年度の達成率は、二酸化窒素が一般局100%・自排局99.5%、二酸化硫黄が一般局99.6%・自排局100%、一酸化炭素が両局とも100%、浮遊粒子状物質が一般局69.2%・自排局72.9%(黄砂などで年により変動)で、光化学オキシダントが最も低い状況です。現行の令和6年度の常時監視結果でも、光化学オキシダントは一般局・自排局とも0%で、他の4物質はほぼ全局で達成しています。
各選択肢の検討
a.誤り。一酸化炭素は平成23年度も近年も一般局・自排局とも全局で環境基準を達成しています(長期的評価で昭和58年度以降全局達成)。
b.正しい。光化学オキシダントの達成率は平成23年度に一般局0.5%・自排局0%、令和6年度も0%で、最も低い物質です。
c.誤り。二酸化硫黄の達成率は平成23年度・令和6年度とも一般局99.6%、自排局100%です。
d.誤り。二酸化窒素の達成率は平成23年度に一般局100%・自排局99.5%、令和6年度は両局とも100%です。
e.誤り。浮遊粒子状物質は平成23年度に一般局69.2%・自排局72.9%と年により変動しますが、光化学オキシダントより大幅に高く、令和6年度は両局とも100%です。
覚えるポイント
環境基準達成率が極めて低い大気汚染物質は光化学オキシダント(ほぼ0%)。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- 環境省「平成25年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」第2部第4章第1節 大気環境、水環境、土壌環境等の現状
- 環境省「令和6年度 大気汚染物質(有害大気汚染物質等を除く)に係る常時監視測定結果」
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。