ODAによる保健医療協力|第107回医師国家試験G4

第107回医師国家試験 G4(2013年)

正答:c

問題

我が国の政府開発援助〈ODA〉による保健医療協力について誤っているのはどれか。

a.機材を供与する。

b.専門家を派遣する。

c.金銭的な利益を得る。

d.研修員を受け入れる。

e.自助努力を支援する。

正答の理由

出題当時の政府開発援助大綱(2003年閣議決定)は、ODAの目的を国際社会の平和と発展への貢献とし、「開発途上国の自助努力支援」を最も重要な考え方として、途上国の自主性(オーナーシップ)を尊重すると定めています。技術協力では、専門家の派遣、必要な機材の供与、研修員の受入れなどを組み合わせて、途上国の人材育成や制度構築を支援します。大綱はこれを通じて日本の安全と繁栄にも資するとしていますが、それは間接的な効果であり、援助を行う日本が金銭的な利益を得ることを目的とするものではありません。

各選択肢の検討

a.正しい記述。必要な機材の供与は技術協力の手段の一つです。

b.正しい記述。専門家派遣は技術協力の中心的な手段の一つです。

c.誤っている(正答)。ODAは途上国の経済・社会の発展を支援するもので、日本が金銭的な利益を得ることを目的とする協力ではありません(日本の安全と繁栄への寄与は国際社会の平和と発展を通じた間接的なものです)。

d.正しい記述。途上国の中核人材を日本に招く本邦研修や、日本以外で行う在外研修として研修員を受け入れています。

e.正しい記述。途上国が自ら課題に対処する能力と主体性(オーナーシップ)を高めること、すなわち自助努力の支援がODA大綱の「最も重要な考え方」とされています。

覚えるポイント

ODAの技術協力=専門家派遣・研修員受入れ・機材供与で途上国の自助努力(オーナーシップ)を支える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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