第107回医師国家試験 G3(2013年)
正答:d
問題
高度救命救急センターで受け入れるべきなのはどれか。
a.下肢の骨折
b.肩関節脱臼
c.急性虫垂炎
d.重症広範囲熱傷
e.十二指腸潰瘍穿孔
正答の理由
救急医療対策事業実施要綱では、高度救命救急センターは救命救急センターに収容される患者のうち、特に広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者を受け入れ、相当高度な診療機能をもつ施設とされています。重症広範囲熱傷はその代表です。
各選択肢の検討
a.誤り。下肢の骨折は、多くは初期救急または入院・手術を担う二次救急医療機関で対応でき、高度救命救急センターの対象である特殊疾病には当たりません。
b.誤り。肩関節脱臼は整復で対応できることが多く、比較的軽症の救急患者を担う初期救急や二次救急の範囲です。
c.誤り。急性虫垂炎は緊急手術や入院を必要とする救急患者として二次救急医療機関が担う疾患で、特殊疾病ではありません。
d.正しい。重症広範囲熱傷は要綱が明示する特殊疾病で、高度救命救急センターが受け入れるべき患者です。
e.誤り。十二指腸潰瘍穿孔は緊急手術を要しますが、手術・入院を担う二次救急医療機関(重篤なら救命救急センター)で対応する疾患で、高度救命救急センター特有の対象ではありません。
覚えるポイント
高度救命救急センター=広範囲熱傷・指肢切断・急性中毒などの特殊疾病患者を受け入れる三次救急施設。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省医政局指導課資料「高度救命救急センターについて」(2013年9月18日)
- 厚生労働省「医療計画において明示される救急医療に関する機能/医療計画における救急医療提供体制」(2009年9月 検討会資料)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。