第107回医師国家試験 E15(2013年)
正答:e
問題
表皮内にある抗原提示細胞はどれか。
a.肥満細胞
b.線維芽細胞
c.グロムス細胞
d.メラノサイト
e.Langerhans細胞
正答の理由
Langerhans細胞は表皮内に存在する樹状細胞で、皮膚に侵入した抗原(アレルゲンなど)を捕捉してリンパ節へ移動し、T細胞に提示します。接触皮膚炎の感作で中心的役割を果たし、電子顕微鏡ではBirbeck顆粒が特徴です。
各選択肢の検討
a.肥満細胞。誤り。肥満細胞は真皮に存在し、ヒスタミンなどを含む顆粒を放出してⅠ型アレルギーに関わる細胞で、表皮の抗原提示細胞ではありません。
b.線維芽細胞。誤り。線維芽細胞は真皮でコラーゲンなどを産生・沈着させ、創傷治癒を担う細胞です。
c.グロムス細胞。誤り。グロムス細胞は動静脈吻合部(グロムス小体、Sucquet-Hoyer管)を構成する変化した血管周囲平滑筋細胞で、皮膚の温度に応じた血流調節に関わり、抗原提示は行いません。
d.メラノサイト。誤り。メラノサイトは表皮基底層にありますが、メラニンを産生してケラチノサイトへ受け渡す色素細胞で、抗原提示細胞ではありません。
e.Langerhans細胞。正しい。Langerhans細胞は表皮内の樹状細胞で、抗原を捕捉してリンパ節でT細胞に提示します。
覚えるポイント
表皮の細胞:ケラチノサイト・メラノサイト・Langerhans細胞(抗原提示)・Merkel細胞。肥満細胞・線維芽細胞は真皮。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。