喫煙と疾患リスク|第107回医師国家試験D12

第107回医師国家試験 D12(2013年)

正答:c

問題

喫煙によって発症のリスクが増大しない疾患はどれか。

a.大動脈瘤

b.冠動脈疾患

c.潰瘍性大腸炎

d.閉塞性動脈硬化症

e.慢性閉塞性肺疾患

正答の理由

喫煙は冠動脈疾患・COPD・肺癌の主要な原因で、大動脈瘤など心臓以外の血管疾患や末梢動脈疾患の危険因子でもあります。一方、潰瘍性大腸炎は現在の喫煙で発症リスクがむしろ低下し、喫煙が発症・増悪に寄与するCrohn病とは逆の関係にあります。

各選択肢の検討

a.大動脈瘤。誤り(リスクが増大する)。喫煙は大動脈瘤の重要な危険因子です。

b.冠動脈疾患。誤り(リスクが増大する)。冠動脈疾患は喫煙関連死の主要原因で、心筋梗塞のリスクが倍増します。

c.潰瘍性大腸炎。正しい(リスクが増大しない)。現在の喫煙は潰瘍性大腸炎の発症リスクを下げることが知られています。

d.閉塞性動脈硬化症。誤り(リスクが増大する)。喫煙は動脈硬化の危険因子で、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)の代表的リスクです。

e.慢性閉塞性肺疾患。誤り(リスクが増大する)。COPDの約8割は喫煙が原因です。

覚えるポイント

喫煙で潰瘍性大腸炎のリスクは下がり、Crohn病は上がる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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