抗甲状腺薬の副作用|第107回医師国家試験D8

第107回医師国家試験 D8(2013年)

正答:b

問題

抗甲状腺薬の副作用でないのはどれか。

a.ANCA関連血管炎

b.悪性高熱症

c.肝機能障害

d.皮膚瘙痒症

e.無顆粒球症

正答の理由

抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)の副作用には、無顆粒球症、肝障害(PTUでは劇症肝炎も)、皮疹・瘙痒、関節痛、PTUによるANCA関連血管炎などがあります。悪性高熱症は揮発性吸入麻酔薬やスキサメトニウムが誘因となる骨格筋の遺伝的異常で、抗甲状腺薬とは無関係です。

各選択肢の検討

a.ANCA関連血管炎。誤り(副作用である)。特にプロピルチオウラシルでMPO-ANCA陽性の血管炎(糸球体腎炎・肺胞出血など)が報告されています。

b.悪性高熱症。正しい(副作用でない)。悪性高熱症は吸入麻酔薬・スキサメトニウムで誘発される病態です。

c.肝機能障害。誤り(副作用である)。肝機能障害は代表的副作用で、PTUでは重篤な肝不全も起こります。

d.皮膚瘙痒症。誤り(副作用である)。皮疹や瘙痒は最も頻度の高い副作用の一つです。

e.無顆粒球症。誤り(副作用である)。無顆粒球症は約0.1〜0.5%にみられる重篤な副作用で、発熱・咽頭痛時はただちに受診・血球数確認を行います。

覚えるポイント

抗甲状腺薬の副作用:無顆粒球症・肝障害・皮疹/瘙痒・PTUのANCA関連血管炎。悪性高熱症は麻酔薬。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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