動脈管依存性心疾患の初期治療|第107回医師国家試験D7

第107回医師国家試験 D7(2013年)

正答:e

問題

肺動脈閉鎖症の初期治療で投与すべきなのはどれか。

a.インドメタシン

b.ジゴキシン

c.ドパミン

d.フロセミド

e.プロスタグランディンE1

正答の理由

肺動脈閉鎖症では右室から肺動脈へ血液が流れず、肺血流を動脈管からの短絡に頼る動脈管依存性のチアノーゼ性心疾患です。出生後に動脈管が閉じると急速に低酸素血症が進むため、外科的・カテーテル治療までプロスタグランディンE1の持続静注で動脈管を開存させます。

各選択肢の検討

a.インドメタシン。誤り。インドメタシンはプロスタグランジン合成を阻害して動脈管を閉鎖させる薬で、肺血流が途絶え致命的になります。

b.ジゴキシン。誤り。ジゴキシンは心不全で用いる強心薬ですが、動脈管閉鎖による肺血流低下は改善しません。

c.ドパミン。誤り。ドパミンは循環補助に使うことはあっても、肺血流を確保する初期治療の中心ではありません。

d.フロセミド。誤り。フロセミドは肺うっ血・心不全の利尿に用いる薬で、肺血流が不足する本症の初期治療ではありません。

e.プロスタグランディンE1。正しい。プロスタグランディンE1で動脈管を開存させ、肺血流を維持します。

覚えるポイント

動脈管依存性心疾患(肺動脈閉鎖など)はPGE1で動脈管を開く。インドメタシンは逆に閉じる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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