第107回医師国家試験 D5(2013年)
正答:c
問題
子宮内膜症にみられないのはどれか。
a.不妊
b.排便痛
c.希発月経
d.月経困難症
e.卵巣チョコレート囊胞
正答の理由
子宮内膜症はエストロゲン依存性に異所性内膜組織が増殖・出血する疾患で、月経困難症・性交痛・不妊が古典的三徴であり、排尿痛・排便痛も起こります。卵巣に生じると内容が古い血液のチョコレート囊胞(子宮内膜症性囊胞)になります。月経周期を保った女性の病気であり、月経が来にくくなる希発月経は特徴的症状ではありません。
各選択肢の検討
a.不妊。誤り(みられる)。癒着や卵巣予備能低下などで不妊の原因となり、不妊女性に高頻度にみられます。
b.排便痛。誤り(みられる)。Douglas窩や直腸周囲の病変で排便痛を生じます。
c.希発月経。正しい(みられない)。希発月経は排卵障害(多囊胞性卵巣症候群など)を示唆する所見で、子宮内膜症の症状には含まれません。
d.月経困難症。誤り(みられる)。月経困難症は最も代表的な症状です。
e.卵巣チョコレート囊胞。誤り(みられる)。卵巣の子宮内膜症性囊胞(endometrioma)はチョコレート囊胞と呼ばれ、典型的病変です。
覚えるポイント
子宮内膜症:月経困難症・性交痛・不妊、排便痛、チョコレート囊胞。希発月経は含まない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。