第107回医師国家試験 C15(2013年)
正答:e
問題
適切に管理され感染徴候のない中心静脈カテーテルの入れ替え時期について正しいのはどれか。
a.48 時間ごと
b.96 時間ごと
c.1 週間ごと
d.2 週間ごと
e.定期的な入れ替えは不要
正答の理由
CDCの血管内カテーテル関連感染予防ガイドライン(2011年)は、感染予防目的で中心静脈カテーテル(CVC)、PICC、透析用カテーテル、肺動脈カテーテルを定期的に入れ替えないよう勧告しています。定期交換は感染を減らさず、挿入に伴う機械的合併症の機会を増やすだけだからです。入れ替えは感染徴候や機能不全などの適応があるときに行います。
各選択肢の検討
a.48 時間ごと。誤り。CVCに定期交換の間隔は設けられておらず、48時間ごとの交換は不要な穿刺による気胸・動脈穿刺などの危険を増やします。
b.96 時間ごと。誤り。72〜96時間より頻回に替える必要はないとされるのは末梢静脈カテーテルの目安で、CVCには当てはまりません。
c.1 週間ごと。誤り。期間を決めた定期的な入れ替えは感染予防効果が示されておらず、推奨されません。
d.2 週間ごと。誤り。同様に、感染徴候のないCVCを一定期間で交換する根拠はありません。
e.定期的な入れ替えは不要。正しい。感染予防のためにCVCを定期的に入れ替えないことが勧告されており、感染が疑われる場合はガイドワイヤー交換ではなく抜去・別部位への再挿入を考えます。
覚えるポイント
CVCは定期交換しない(必要時のみ)。末梢静脈カテーテルは72〜96時間より頻回に替える必要はない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- CDC: Summary of Recommendations — Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related Infections (2011)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。