医療面接の非言語的コミュニケーション|第107回医師国家試験C5

第107回医師国家試験 C5(2013年)

正答:d

問題

医療面接で患者の話を聴いている間の振舞いとして、患者の発話を妨げる可能性が高いのはどれか。

a.うなずく。

b.顎を触る。

c.相づちを打つ。

d.腕時計を見る。

e.髪の毛を触る。

正答の理由

医療面接では、医師の非言語的行動が患者の話しやすさに大きく影響します。うなずき・前傾姿勢・患者へ体を向けることは良い結果と関連する促進的行動です。一方、話の途中で腕時計を見る行為は「時間がない」「早く終わらせたい」という合図として受け取られやすく、患者が話を切り上げる原因になりえます。なお、腕時計を見る行為そのものを検証した研究本文は確認できておらず、b・e・dの比較は促進的行動に関する系統的レビューと面接技法の一般原則に基づく解説です。

各選択肢の検討

a.うなずく。誤り。うなずきは関心を示す促進的な非言語行動で、患者の発話を促します。

b.顎を触る。誤り。癖としての動作で望ましくはありませんが、話を急がせる意味は持たず、腕時計を見る行為ほど発話を妨げるとは考えにくい振舞いです。

c.相づちを打つ。誤り。「はい」「ええ」などの相づちは傾聴を示し、話の継続を促します。

d.腕時計を見る。正しい。時間を気にしている(面接を早く終えたい)合図として受け取られやすく、患者が遠慮して話を短くしたり訴えを言いそびれたりする原因となるため、選択肢の中で最も発話を妨げやすい振舞いです。

e.髪の毛を触る。誤り。落ち着きのない印象を与えうる癖ですが、時間切れを示唆する腕時計の確認ほど直接に発話を打ち切らせる行為ではありません。

覚えるポイント

傾聴の非言語行動=うなずき・相づち・前傾姿勢・体を患者へ向ける。時計を見るのは「時間切れ」の合図で話を妨げる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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