生体機能検査の実施法|第107回医師国家試験B37

第107回医師国家試験 B37(2013年)

正答:c・d

問題

生体機能検査について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.Holter 心電図は安静にして測定する。

b.レニン分泌刺激試験は立位のままで行う。

c.排尿障害の患者では残尿量測定が必要である。

d.ポリソムノグラフィには脳波測定も含まれる。

e.糖尿病の診断には経口グルコース負荷試験での C ペプチド測定が必要である。

正答の理由

排尿障害では、排尿後に膀胱内に残る尿量(残尿量)を超音波やカテーテルで測定し、不完全な排尿や尿閉の有無・程度を評価します。ポリソムノグラフィは睡眠中の脳波(EEG)、眼球運動、筋活動、呼吸、酸素飽和度、心拍などを同時に記録し、睡眠段階と睡眠時無呼吸などを判定する検査です。

各選択肢の検討

a.Holter 心電図は安静にして測定する。誤り。携帯型の心電計で24時間以上、日常生活をしながら記録し、行動や症状の記録と照合する検査です。

b.レニン分泌刺激試験は立位のままで行う。誤り。わが国で用いるフロセミド立位試験は、30分の仰臥位安静のあとフロセミド40 mgを静注し、その後2時間立位を保ってレニンを測定する検査で、利尿と立位の組合せでレニン分泌を刺激します。安静臥位の段階を含み、立位だけで行うものではありません。負荷中は低血圧・低K血症に注意します。※選択肢の「立位のままで」の意図には解釈の幅があり、ここでは公式正答(b誤り)に沿って臥位安静+薬剤+立位という手順の違いを説明しています。

c.排尿障害の患者では残尿量測定が必要である。正しい。残尿量の増加は排出障害や尿閉を示し、前立腺肥大症などの重症度評価と治療方針に必要です。

d.ポリソムノグラフィには脳波測定も含まれる。正しい。脳波で睡眠段階(ノンレム・レム睡眠)を判定するため、脳波は必須の記録項目です。

e.糖尿病の診断には経口グルコース負荷試験での C ペプチド測定が必要である。誤り。糖尿病の診断は空腹時血糖・75 g OGTT 2時間値・随時血糖・HbA1cで行い、Cペプチドはインスリン分泌能の評価や病型分類に用いるもので、診断に必須ではありません。

覚えるポイント

Holterは日常生活下、PSGは脳波を含む多項目記録、排尿障害では残尿測定、糖尿病の診断は血糖とHbA1c(Cペプチドは分泌能評価)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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