低ナトリウム血症を来す疾患|第107回医師国家試験B36

第107回医師国家試験 B36(2013年)

正答:a・b

問題

低ナトリウム血症がみられるのはどれか。2つ選べ。

a.肝硬変症

b.Addison 病

c.中枢性尿崩症

d.Cushing 症候群

e.原発性アルドステロン症

正答の理由

低Na血症は溶質に比べ水が相対的に過剰な状態です。肝硬変では有効循環血液量の低下からADH分泌とRAA系が亢進し、Naより水の貯留が上回る体液量過剰型の希釈性低Na血症になります。Addison病では鉱質コルチコイド欠乏で尿中へNaを失い、低Na血症と高K血症を来します。

各選択肢の検討

a.肝硬変症。正しい。心不全・ネフローゼと並ぶ体液量過剰型(希釈性)低Na血症の代表的原因です。

b.Addison 病。正しい。アルドステロン欠乏による腎性Na喪失で低Na血症・高K血症・体液量減少を来します。

c.中枢性尿崩症。誤り。AVP(ADH)欠乏で自由水を尿中に失うため、飲水が追いつかなければ高Na血症になります。

d.Cushing 症候群。誤り。過剰なコルチゾールの鉱質コルチコイド作用でNa貯留・低K血症を来しやすく、低Na血症は典型的ではありません。

e.原発性アルドステロン症。誤り。アルドステロン過剰でNa・水が貯留し、血清Naは正常高値〜高値、低K性アルカローシスを伴います。

覚えるポイント

低Na=肝硬変・心不全(水過剰)、Addison病(Na喪失)、SIADH。高Na傾向=尿崩症、Na正常〜高値+低K=原発性アルドステロン症・Cushing症候群。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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